シンプルな花暮らし vol.42 写真のインスピレーション


さて、いよいよ暮も迫ってまいりました。

今日は一息ついて、季節のお植物がテーマではなく、私の写真のお話です。

今年は思うように美術館へもいけませんでしたが、いくつか訪れた展覧会からのインスピレーション写真です。

最初は、先日のポーラ美術館のセザンヌの『静物画』からの試行。

まず、西洋絵画のように、テーブルの上に沢山の物を載せて撮ってみました。

嫌いではないけど自分的には落ち着きません。最初の物がある程度整理され、空間がある構図の方が好きです。

これは、ブリューゲルの花の絵のような、花瓶から溢れんばかりの花の絵ではなく、『茶花』に心惹かれる日本人のDNAと同じ感覚でしょうか。

一月に東京都美術館で鑑賞した『ハマスホイ展』。

今年は、コロナ禍の前にこの展覧会に行っておいて良かったなあと今となって思います。

光と影、僅かな色彩表現、構図のあり方、全てにおいて好きになり、毎日眺めています。

そんな毎日を過ごしていますと、数ヶ月後にこんなフィルム写真を撮っていました。

それから、2月の『ソールライター』展。

ソールライターは、単なる街の風景写真でなく、そこに叙情性が感じられるから好き。

昨年まで、街歩きのフィルム写真は、主に『モノクロフィルム』を使っていましたが、ソールライター展を鑑賞してから、今年は『色』もテーマに撮ってみようと思いました。

観賞後、直後にこんなことしてました(笑)。

これは、フィルムカメラを撮り始めて間もない時の『ピントあってない失敗写真』。でもお気に入りです。写真はやればやるほどピントは合わせないといけないという観念に囚われてしまいがちですが、ソールラーターの写真集を見ていると、写真はそれだけではないんだなあと思います。


この他にも、いくつかの現代美術の展覧会へ行きました。

11月の東京都庭園美術館の『生命の庭』の展示はとても好きでした。

現代美術とアールデコ様式の内装が面白い調和をなしており、現代美術だけどリラックスして鑑賞できました。

そして、バンクシー展。

バンクシーのメッセージは好きなんですが、自粛明けすぐに、暗い窓のない展示室での鑑賞でしたので、緊張感を伴い、ゆっくりしていられなかったのです。

8月の横浜トリエンナーレは、印象に残る作品もありましたが、作品数が多すぎて、エネルギーを取られてしまい、別会場まで行けなかったです。

私の場合、コンセプチュアルな現代アートは、作者のメッセージが強いので、『すごい表現方法なあ、そうなんだね』を理解する方に必死になって、それに共感するかしないか、のところに行ってしまうので、そこから何か自分が発想、着想を得ることは少ないです。


私の美術館巡りは、世の中にある沢山のアートから自分好みを見つける、すなわち『私の美の壺』を見つける旅でもあります。『好きだなあ、とか共感できるなあ』と思った作品の何処に秘密があるのかを、美術大学で学んだこともないアマチュアですが、そこを自分なりに探ってみる愉しみですね。

来年も引き続き美術館へ通い続けられるような環境があることを今は願うばかりです。


さて、今日はあかりを灯してゆっくりしましょう。

皆様、どうか引き続き健やかにお過ごしくださいませ。


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