シンプルな花暮らし vol.41 初冬の草花

冬の到来。ここ数日、冷え込む日が続いております。
私は、このピリッと背筋がのびるような冬の張り詰めた空気が好きです。
本日はクリスマスから離れて、冬の草花のご紹介です。
まずは、咲き始めの椿から。椿も色々な種類がありますが、やはり白はいいものです。

続いて、『ヒヨドリジョウゴ』。やっと見つけました。
この実は、陽に透かしてみると、珊瑚のように綺麗なんです。
他の草花が枯れていく中、こういった赤い実は鳥たちの目を引きますね。

続いて、『クサギ(臭木)』の実。葉っぱに特有の香りがするので、こんな名前になってしまったよう。『屁糞葛』と同じです。
夏には白い小さな花を沢山咲かせ、アゲハチョウも集まってきます。
冬には額からまたお花が咲くかのように可愛らしい実が現れます。
instagram で、この実は、草木染めで『水色』に染まるとのコメントもいただきました。

私の地域はわりと温暖で、紅葉が一番美しいのは12月に入ってから。ちょうど今、銀杏や紅葉が美しい季節です。
こちらは『ヒメシャラ』の紅葉と『高砂百合』の実。
共に夏に生き生きとした美しさを見せていましたが、初冬の今、最後の輝きを見せてくれます。自然ってなんて素晴らしいのでしょう。

こちらは、購入したお花です。水仙の『ペーパーホワイト』。
花芯まで純白の、まあなんとpure.大好きな水仙です。
クリスマスで、赤や緑を見て、硬い針葉樹ばかり触れていたので、『柔らかくて白いもの』に触れたかった、のです。
こちらは、購入した時から『向日性』で茎が曲がっていたので、そのままを活かしていけました。
ちょうど、お庭でも最初の日本水仙が咲き始めた頃ですね。
秋が終わり、冬。いよいよ来週は冬至です。
さて、先日、箱根の『ポーラ美術館』へ行ってきました。
お化粧品会社さんだけあって、所蔵品には、『美』が溢れていました。
子供の頃、自宅にあった『美術全集』の作品が沢山あって、ああこれも、あれも。と感動。
私はコンセプチュアルな現代美術も興味を持って覗いてみますが、疲れていると刺激が強すぎてかえって疲れてしまうことがあります。
休日にゆっくり過ごしたい時には、『普遍的に美しいもの』に癒されるものです。
そういえば、11月に行った、『東京都美術館』の『生命の庭』は、『アールデコ様式の建築』に『モダンアート』が展示されており、このミスマッチが素晴らしく融合されて、とても好きな感じでした。
感染拡大、真っ只中、となってしまいました。
皆様、暮れまであと僅か。引き続き健やかな毎日をお過ごしくださいませ。