シンプルな花暮らし vol.31 植物とフィルム写真


秋風が気持ちの良い毎日ですね。でも今日は午後から雨。秋雨もいいものです。

さて、現在10月23日、24日開催の秋のイベントに向けて只今準備中です。

https://www.kisetsukajin.com/event

今回は『植物と古道具』というテーマでの開催。私が普段撮影で主に花器として使っています古いものたちを展示、またそれをワークショップの花器として使っていただきます。


展示会場のレイアウトを勘案していたところ、やはり『写真』の展示もしようか、ということになり、今回は暗室作業の時間が取れないことから、急遽昨日、東京の写真展までネガのプリント依頼に行ってきたところです。と言いますか、残念なことにコロナと需要の関係で『貸暗室』の選択肢の幅がとても狭まってしまっている現状。


私は、3 年ほど前よりフィルムカメラで写真を撮っています。

花の仕事や『季節花人』のSNSでは、速さ、利便性からデジタルカメラを使っています。

しかし、展示会などでは折角直接ご覧いただくので、写真の質感まで感じていただきたく、昨年度よりフィルム写真による展示をしています。


ここ数日、写真の選定をしていて、色々気づくこともあったので、今日はフィルム写真とデジタル写真、モノクロとカラーのことについて書きたいと思います。

こちらは、デジタルカメラのフィルムシュミレーションの設定で『フィルム風』に撮影。

シンフォリカルポスと秋の柔らかな光を撮りました。

こちらはフィルム写真。ハロウインはやっぱりインテリアに合う白の南瓜を選びます。

カメラとレンズ、、設定、被写体も違う、フィルムもスキャンですので、比較は難しいですけど、デジタルらしいつるんとしたスッキリ感、フィルム写真のざらつき感、の違いがわかると思います。皆さんはどちらの『味』が好きですか?


私は、写真として展示するならフィルム写真で自分の作品は出したいと思っています。

つまり、絵画で言いますと、『油絵具』なのか『水彩』なのかのように、絵具と絵筆のどれで表現するかなので、個人の好みですから、それは人それぞれでいいと思っています。

続いて、デジタルカメラのカラーで彼岸花を撮りました。

彼岸花は、白になると途端に『清楚な』感じになります。『赤』とは大きくイメージが異なるところが面白いですね。

デジタルカメラのモノクロ設定で撮影。流石、細部まで撮れています。

こちらは紫陽花です。モノクロフィルム撮影。デジタルスキャンですが、明らかに雰囲気違うのが分かりますね。フィルムの方が、直接的でない感じ。纏っている空気が柔らかで、精密でない分、想像力が沸き立ちます。


フィルム写真は、撮る作業から、写真になるまでのアナログ工程に手間がかかります。失敗も多いし、面倒くさいけどそこに『写真を撮っている』という実感や、思いも寄らない写真も撮れるというハプニング、暗室プリント作業では生き物とお付き合いしている気分になります。


どこかこの先どうなっていくかわからない予測不能な部分があるので、ある程度の余裕を持って向かわないといけない、先の見えない部分に面白さや魅力があるのです。

それは自分が長く携わっている植物の仕事と同じだなあと思います。

だからフィルムを選んでしまうのかもしれませんね。


さてさて最後に、近況報告。

最近になって、友人と食事をしたりカフェに行ったりと少しづつ日常を取り戻しつつあります。久しく会ってなかった友人や、かつてお世話になっていたレストランのスタッフの方々にまたお元気でお会いできること、それだけで嬉しい気分になります。

今後また、世の中どう動いていくかは分かりませんが、そんな当たり前の時間が途切れないよう、それぞれできることをやって日々また過ごしていくしかないのですね。


引き続き、皆様も健やかにお過ごしくださいませ。

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