シンプルな花暮らし vol.26 初秋色の花束


9月になった途端、台風が相次いで到来、お天気予報に傘マークが増えました。

少し涼しくなるのは、人にとっても花にとってもありがたいことですが、また被害が出ないかと心配なことばかりですね。


さて本日は、初秋の花材を使った花束のご紹介です。『季節花人』の作品というよりは、お仕事の作品です。

まだまだ暑さ長引く9月は、どうしても花の水揚げが悪くなりがち。スポンジでアレンジするより、レッスンなどでは花束の練習後、ご自宅では、花束をほどいて別々に飾っていただきたい、という思いもあり、お仕事ではどうしても花束の提案が多くなってしまいます。


花の命も人間と同じでそれぞれ。

枯れるまでの時間も花材によって違います。まとまって飾ると部分的にダメになるのは、やや残念なものです。ご自宅では、花材ごとに分けて水換えと手入れをしながらそれぞれの命を見つめてみてははいかがでしょうか。


それではまず最初の画像は、先週花問屋アソシエさんの『うきうき花レシピ』撮影で、残った花材で作った実物の花束です。この時期のグリーンの実物(蓮の実、檜扇の実、風船唐綿)、八重咲きのチューベローズです。

八重咲きのチューベローズ、とても香りが良く美しかったです!


続いて、初秋色の花束。

ベージュピンクのトルコキキョウを中心に色づいてきたビバーナムコンパクタ、竜胆、藤袴、紫色は赤葉千日紅です。

まだ浅い秋色の集合。実はこちらも最後残った花材でできた花束。

当日の花の様子で最初から計画しないで作った方が何故だか素敵、なること多々あります。

同じトルコキキョウでも紫を使った花束。実のついた夏櫨、竜胆、菊。

9月9日は『重陽の菊』の節句でもありますからね。

続いて、ガーデン系の花材を使った花束。

クリームイエロー系の薔薇、鶏頭、エキナセア、アフリカンブルーバジル、パニカム。

初秋のナチュラル系には穂物は欠かせないです。

これは、昨年製作の花束です。『鶏頭を使った作例が欲しい』がテーマで作ってみました。

紐状の鶏頭は、『花展』などではよく使われますが、なかなか普通では使いにくい花材なのでトライしました。大人っぽくてこれもいいかな。

とはいえ、鶏頭は細かい種が落ちるので飾る場所に注意です。

最後は、ピンクのネリネのブーケです。こちらはシンプルな取り合わせ。

花束はどうしても葉物のほか、メカニックのための花材が加わるため『シンプル』な取り合わせにはなりにくいです。

こちらもドラセナの葉とセダムが花留めの役割をしています。

さて、本日ご紹介してきたのは、お花の通販サイト、花問屋アソシエさんの『うきうき花レシピ』で製作&撮影した花束です。

https://www.hanadonya.com/magazine/category/hanarecipe/ukiuki


こちらのお仕事ももう今月で13年目に突入です。お陰様でこの間、沢山の花材に触れる機会を得られ、勉強させていただきました。とても有難い経験です。


丸12年の間、花材の流行も、花のデザインやレッスンの流行、そして震災やコロナなど色々な社会情勢、人々の嗜好も変化してきました。その時々で様々なリクエストがありまして、できるだけそのご意向に添うように様々な作例を企画製作して参りました。


毎回、撮影前に出来上がりをイメージして花材発注します。机上での想像です。

ですから、当日花色が若干違ったり、茎の長さやボリューム、様々想像と違うことも多々あります。その年の気候や生産者さんでも違いますし。


何しろ『植物は生き物』ですからしょうがないです。

それらをどう活かしてあげるかが大事なので、当日のデザイン変更は多くあります。

生花をいける楽しさって、本当はそこにあるのではないでしょうか。


この頃、世の中がデジタル化して便利になった一方で、『生き物』に触れる機会が減った分、人々の心の許容範囲が狭まってきているようにも感じます。できるだけ大らかな気持ちで毎日ありたいものですね。

植物のある暮らしははいいものですよ。


まだまだ、気を抜けない毎日ですが、皆様引き続きどうか健やかに毎日をお過ごしくださいませ。

 © 2020 by Shoko Kondo, Kisetsukajin  All Rights Reserved.

  • Grey Instagram Icon
  • Grey Facebook Icon
  • グレーTwitterのアイコン