シンプルな花暮らし vol.7 Stay Homeの今。


4月の真っ白なスケジュール。

お花は、『アグロステンマ 桜貝』です。透明感のある花びらがなんとも美しい。

本日は、Stay Home の現在の活動について報告したいと思います。

この状況に慣れるまで時間がかかってしまいましたし、また何より言葉になるまでも時間がかかってしまいました。


ー まず現状について。


文化芸術面で生業を立てている私のようなものは、こんな時何も力になれませんね。

しょうがないです。平和な時間があってこそ成り立つ仕事です。

必要とされるその時が来るまで、待つだけです。


それは、震災の時にも体験していたことで、まずは、こんな状況下で一番大変な仕事をされている医療従事者や生産や販売、運送業の方々の迷惑にならないように行動したいと思っています。


そういった中で、フリーランスで活動をして15年、収入面で不安もありますが(ここは政府の対応を見守るしかないのですが)初めてポッカリ割と長く空いたスケジュールです。ちょうど色々とじっくり考える時間を頂いたと思い、自分にとって何が一番大切なのかを見直すいい機会にしたいと思っています。


ー 当面の活動


まず、『花のある暮らしを伝える』として、ワークショップやお稽古で花の活け方を長年教えてきましたが、この状況下では無理です。

まずは、参加頂く方々の安全が最優先。不安な思いをして来ていただいてもリラックスして楽しめません。 『オンライン』や『動画』でのレッスン方法もありますが、一本一本違う生きている花の扱いを2Dではお伝えするのは難しい。ましてや、香りや触感、その美しさをワークショップやレッスンの参加いただく方々と、『LIVEで共有すること』が何よりの充実した時間であり、私が一番お伝えしたいことですから。


最近長年続く老舗のお店が閉店されるという悲しいニュースも入ります。経営面の問題が一番でしょうが、お客様に100パーセントのパフォーマンスをお届けできない、ということも決断材料の一つにある気がしてなりません。


私も、安全が確認されるまで、また100パーセントのパフォーマンスを参加の皆様にお届けできるまで、休止を判断しました。

もしかしたら、年内無理かもしれません。しかし、ここはじっと待ちたいと思います。

その期間は、もっといいものをお見せできるよう、色々研究する時間に当てたいと思いいます。


ー 今何を続けているか。


『植物の魅力』については、もう一つ『写真』を使って表現しています。

花のワークショップやレッスンは、限りなくドキュメンタリーでお届けしたいですが、私にとって『写真』はまた別の意味があります。


写真の表現は、『生きている植物』の時間的経過を切り取ります。

蕾から開花、散るまでとそれぞれのステージでの美しさがあります。それは人間の生死の過程と同じ。

『写真の切り取り』は、単なるドキュメンタリーではなく、人それぞれの感情が少なからず入ります。特に、モノクロでの表現や、あえて動画でなくアナログで伝えることは、人それぞれの感情にオーバーラップし、時に優しく時に悲しく心に響きます。

私はそれを伝えずにいられないのです。

それだけは、なぜか辞められない。


実は、このCOVID-19ウイルス騒動以前から、世の中の先行きを考えて、『花の先生』としての生業も今後成り立たないのこと想定して、2年前から勉強の意味も含め、異業種の美術館で仕事も始めています。初めは、異業種へいくことに抵抗もありましたが、活動を維持するためには仕方ありません。そこまでしても自分の表現活動は維持したかったから。


『いつでも花を』で、これまでと変わらないペースで淡々と、今できることをできるだけ、やって行こうと思います。


ー 最後に

ここ数年の急激な気候変動や大きな災害は、『もう地球が人間の傲慢な活動に我慢できなくなったよ』のサインではないかと。特に散歩中海岸に打ち上げられている、無数のペットボトルや空き缶を目にする度にそんなことを思います。


今回のCOVID-19も、地球からのサイン、天災と同じではないかと思います。

誰のせいでもありません。

ですから、改めてこの地球上で、人間が生きていくために何が必要で何が不要なのか、改めて問われている気がしてなりませんね。


どうか皆様、くれぐれもお大事に。

元気でまたお会いできる日を楽しみに、今は待ちましょう。

芍薬が羽のような花弁を落とし始めました。美しいものです。


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