シンプルな花暮らし  vol.1 春の黄色い花木

最終更新: 3月2日


春は黄色い花木から始まります。

ミモザ、今やご近所では満開ですね。風にたおやかに揺れる黄色いふさふさ。私は、かつて旅行で訪れたアンダルシアの街で見かけたミモザが忘れらません。

フワッと花瓶に入れてふわふわ感をなるだけ長く楽しみたいもの。


さて本日より新企画です。

今年は、『花木』に焦点を当て、少しづつご紹介して行こうと思います。

冒頭は西洋のミモザでしたが、こちらでは、特に日本の花木をできるだけご紹介したいと思っています。

なぜなら、日本は縦に長く四季の変化が豊かなため、花木の種類が豊富。

この『花木』こそ季節の愉しみと感じるからです。

そして、それぞれの花の特徴をより際立たせるような、『シンプルな花のいけ方』のご紹介。多くの方々にその季節の花を愛でる愉しみを知っていただきたいからです。


第一回目は、黄色の花木です。

蝋梅、サンシュ、連翹、満作、水木など。目にするたびに『ああ、春だな』と実感しますね。

こちらは、サンシュ。実は一度別のいけ方をして、余った枝で作った作品。

枝を組んだ構成に、庭の一輪の水仙を添えました。剣山も使っておりません。

こちらは、蕗の薹に姫水木を添えました。

切った時は、芽吹いていなかったのですが、1週間の間に、姫水木の花がポツポツと咲いてきました。なんとも可愛らしいものです。

この花瓶は、もう30年近く所持しています。ビンテージでもない普通の小さな花瓶ですが、短くなった花を愉しむにはこのサイズが一番。


切り花は生きているのです。そしてその命も人間と同じで長さは様々。

開花から、枯れるまで、それぞれの時間を見つめていただきたいもの。

それが切り花を扱う、愉しみでもあり、向き合う覚悟なのです。


最近、生花を愛でると言う時間の愉しみ方が非常に短期的になってきていると思います。

顕著な例が、SNS映え。

お花を扱っていただくのは大歓迎なのですが、反面花をあまり扱わない方々に対して、間違った感覚が伝わっているような気もしています。

ですから、『生花はすぐに枯れてしまう』『メンテナンスが大変』『枝物はハードルが高い』と言う残念なご意見。


それぞれの花の特徴を知って、愉しむコツをご理解いただければ、最後まで長く愉しんでいただけるものですし、特に花木に至っては非常に普通の花物に比べて長く楽しめるものなのですが。

さあ、3月になると万作も咲いてきます。

お寺の黒を背景にすると、黄色が際立ちますね。


次回は、『春の白い花木』です。

 © 2020 by Shoko Kondo, Kisetsukajin  All Rights Reserved.

  • Grey Instagram Icon
  • Grey Facebook Icon
  • グレーTwitterのアイコン